地震はいつ起こるか分からない自然現象ですが、もし地震を予知できるとしたら、どれだけ多くの人命や財産を守ることができるでしょうか。
実は、日本にはかつて地震を予知できたとされる人物がいました。その名は椋平広吉（むくひらひろきち）です。
彼は虹を観測することで地震の発生時刻や場所を的中させたと言われています。しかし、彼の地震予知法は科学的な根拠がなく、詐欺師だったという疑惑もあります。では、椋平広吉とはどんな人物だったのでしょうか。
彼の真相と都市伝説に迫ってみましょう。
椋平広吉の経歴と地震予知法
高等小学校卒業後は独学で地震を学びました。彼は11歳の頃から地震予知に関心を持ち、虹を見た後に地震が発生したという自らの体験をもとに、「虹＝地震の前兆現象」であると考えました。
彼は虹の色や形や位置などを観測することで、地震の発生時刻や場所や規模を予測する方法を編み出しました。彼は自分の発見した虹を「椋平虹」と名付けました。
彼は自分の地震予知法を世に知らしめるために、地震が起こる前日に研究機関や新聞社に電報やハガキで予知内容を伝えました。
彼の予知は驚異的な的中率を誇り、1930年には北伊豆地震を前日に予言して話題になりました。彼の地震予知法は全世界に知れ渡り、トーマス・エジソンやアルベルト・アインシュタインから激励の手紙が届いたと言われています。
椋平広吉の詐欺疑惑
しかし、椋平広吉の地震予知法は科学的な根拠がなく、学界では認められませんでした。
虹と地震との関係を解明することはできず、椋平虹は彼以外の人には観測できないという疑問もありました。1976年には毎日新聞によって、彼がハガキで地震予知を伝える際に消印を用いたトリックを使っていたことが暴露されました。
彼は自分宛てに鉛筆で書いたハガキを毎日出すことで消印が入ったハガキをストックしていました。
地震が発生するとストックしていた消印付のハガキの中から地震発生前の消印がついたハガキを選んで自分宛の住所を消しゴムで消した上で投函先の相手住所と氏名と地震発生の中身を書き直し、日数を置かずに自分で投函先まで出向いてハガキを投函先の郵便受けに入れるという巧妙な詐欺を行っていたのです。
この報道によって、彼は詐欺師だったというレッテルを貼られ、周囲から人は離れていきました。
椋平広吉の陰謀説
しかし、彼の地震予知法には陰謀説があります。
彼は最初の北伊豆地震の予知は電報を使っていたため、ハガキの消印トリックでは説明できません。彼は本当に地震を予知できたのですが、何者かの陰謀によって詐欺師に仕立てあげられたのではないかというのです。
その裏付けとして、最近白い虹が観測され、白い虹が観測された場所で地震が発生していて、この白い虹が椋平虹なのではないかと言われています。
また、晩年の彼の研究データを調べようとすると、何者かによって持ち去られていることが判明しました。椋平広吉のような詳細な地震予知ができることを知られては困る人物がいるのではないかというのが、この陰謀説の主張です。
果たして、彼は天才だったのか、詐欺師だったのか、それとも陰謀の犠牲者だったのか。椋平広吉の真相は今もなお謎に包まれています。
まとめ
椋平広吉とは、虹を観測することで地震を予知できたとされる人物で、世界的な偉人から称賛されたこともありますが、後に詐欺師だったという疑惑が浮上しました。
しかし、彼の地震予知法には陰謀説もあり、彼の真相は今もなお謎に包まれています。彼は地震予知の先駆者だったのか、それとも詐欺師だったのか。あなたはどう思いますか？
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